アトピヨ合同会社(所在地:千葉県市川市、代表:Ryotaro Ako)は、11月12日の「いい皮膚の日」に向けて冬本番のこれからの季節、アトピーを持つ方々を対象とした匿名の画像共有型アプリ「アトピヨ」内の40,000件のコメントを集計し、皮膚の炎症の要因と考えられている「乾燥」に関連するコメントについて調査しましたので、その結果をお知らせします。
アトピヨ URL: https://www.atopiyo.com
【調査内容】
・「乾燥」に関連するユーザーコメント調査
・調査日 :2021年11月2日(火)
・調査対象:アトピヨ内の全投稿41,000件に含まれる
投稿と返信のコメント計40,000件
・調査手法:「乾燥」が含まれるコメントを抽出した上で、
自然言語処理※1で分析し、その内容を調査
※1.UserLocal テキストマイニングで分析
【結果】
今回の調査では、「乾燥」により、痒みや赤みが出るなどのコメントが多く読み取れました。例えば「乾燥して痒いー」「肌荒れと乾燥がやばいです。冬は大変ですね…みなさん頑張りましょう」「皮膚が薄くて弱く、乾燥するとピリピリ痒いのでまめに保湿してます」などがありました。
さらに、「乾燥」に関連する主なキーワードのスコアと出現頻度から「保湿する」「塗る」「ステロイド」が多くあり、症状が悪化しないように対応していることが伺えました。
(コメントの詳細はアプリ内で)App StoreURL: https://goo.gl/xRJeyX
【考察・乾燥対策】
今回の調査では、アプリ内コメントから皮膚の炎症の要因である「乾燥」によって、痒みや赤みが増えるということが分かります。そして、関連するキーワードから、ステロイド外用剤と保湿剤を併用し、悪化を防ぐ工夫をしていることが伺えます。
「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018」によれば、「アトピー性皮膚炎では、皮膚バリア機能と保湿因子が低下している。角質層内の水分含有量は低下し、特徴的なドライスキンとなる」「冬は乾燥で悪化しやすい」とあります。
また、その対策として、「保湿外用剤の使用は、アトピー性皮膚炎で低下している角質層の水分含有量を改善し、皮膚バリア機能を回復・維持することで、アレルゲンの侵入予防と皮膚炎の再燃予防、痒みの抑制につながる」とあり、アトピー性皮膚炎の治療における保湿の重要性が記載されています。
保湿外用剤は、一般的なワセリンに加えて、ヘパリン類似物質製剤、尿素製剤などがあり、1日2回(朝・夕)の塗布が望まれます。
【今後の展望】
アトピヨは、部位ごとの皮膚症状や薬、化粧品・クリーム、衣類、食事など、アトピーに関する幅広い情報共有が出来るアプリを目指しています。引き続き、アトピーの皮膚症状を匿名で記録・共有できるアプリの特性を活かして蓄積されたデータの調査結果を還元し、アトピーを発症し悩んでいる方々の早期回復のサポートをしていきます。
【アトピヨとは】
アトピヨは、アトピーを発症し悩んでいる方々の早期回復のサポートになることを目指し、文字だけでなく「画像」を投稿することで、アトピー特有の皮膚症状を匿名で記録・共有できる日本初のアプリです(2018年7月アトピヨ調べ。App Store・Google Playを調査)。
2018年7月に元アトピー患者Ryotaro AkoがApp Storeからリリースした後、経産省主催「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト」をはじめ国内複数の賞を獲得し、2021年11月現在では20,000ダウンロード、41,000枚の投稿画像(うち10,000枚は公開中)がある日本最大級のアトピー患者向けアプリに成長しています。また、アプリの平均評価は4.5(5段階)とユーザーからも高い支持を得ています。
App Store URL: https://goo.gl/xRJeyX
【開発者プロフィール】
Ryotaro Ako(リョウタロウ アコウ)
元アトピー。プログラマー。工学修士。公認会計士。アトピー、喘息、鼻炎の3つのアレルギー疾患の経験から、患者会ボランティア活動に従事。アトピーの方へのヒアリング、薬剤師であるAkiko Akoの見解、プログラマーの指導・監修を受け、自ら本アプリを開発。
【主な受賞歴】
・第3回健康医療ベンチャー大賞 3位入賞・Plamed賞(主催:慶應医学部、後援:厚労省など)
・第6回NICeなビジネスコンテスト 準グランプリ(共催:日本政策金融公庫)
・第13回キッズデザイン賞 受賞(主催:キッズデザイン協議会、後援:内閣府など)
・ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020 優秀賞・特別賞(主催:経産省)
・異能vation 2020 ジェネレーションアワード 企業特別賞(主催:総務省)